2008年6月 サンフランシスコ盲導犬協会 見学レポート

2008年6月に出張でサンフランシスコを訪問しました。その際に「サンフランシスコ盲導犬協会」「サンフランシスコ動物虐待防止協会(SPCA)」を訪問しました。
私はセラピーアニマルを自分で訓練してみたいとの思いから、数年にわたってドッグトレーニングを学んでいます。盲導犬自体は私の仕事に直接関係はありませんが、自分の勉強の参考に施設内を見学させていただきました。
SPCAの方は残念ながら写真撮影は出来なかったのですが、盲導犬協会は犬たちの訓練の一環(シャッター音に慣れさせるため)として、写真撮影が許可されています。

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キャンパスツアー

P6110087.JPG「サンフランシスコ盲導犬協会」は、サンフランシスコのダウンタウンから離れた山あいの高級住宅地にあり、施設は広くとても綺麗です。ここでは、月曜から土曜の午前中と午後にキャンパスツアー(施設の見学ツアー)を実施しています。

毎ツアーごとにボランティアの職員がついて施設内の案内と各セクションの説明をしてくれます。まずは、見学者専用シアターで団体の歴史的背景や活動概要を説明するビデオを見ることから始まります。
このシアターには、設立者や経済界の名士と思われる寄付者の写真などが飾られ、財政的な余裕が感じられました。私を案内してくれたボランティアの女性も「上層クラスの奥様」といった風情でした。

余談ですが、この数日後に「サンフランシスコ動物虐待防止協会(SPCA)」の見学に行くと、SPCAの方はダウンタウンそばのやや危険なブロックにあり、施設も簡素、働いている人も両腕にびっちりタトゥーの入った若い女性(この女性が悪いという意味ではなく、経済的にさほど裕福でない庶民的な人たちが働いている印象、という意味です。)でした。盲導犬協会もSPCAも国からの援助は一切なく活動しているようです。どちらも大事な事業だけに、この違いは寄付する際のイメージ差なのかしら、と不思議に思いました。

P6110061.JPGこの協会では、盲導犬育成と同時に、盲導犬を使うハンドラー(目の見えない方)との共同生活開始前の合宿訓練も行っています。ここは、その合宿訓練を終えたハンドラーと盲導犬が卒業式を行う広場です。卒業式は毎月土曜日に行われ、こちらも一般の人間が見学できるそうです。協会のサイトを見ると一年分の卒業式のスケジュールが掲載されています。


パピーエリア

P6110068.JPGここはパピーエリア。未来の盲導犬候補が遊びながら色々な刺激に慣れる訓練を受けています。よく見るといろんな形状のおもちゃが置いてあります。


P6110065.JPGなぜかこの日は黒ラブばかりが遊んでいました。「黒ラブが多いですね」とスタッフの方に話しかけると「日本は黒ラブの盲導犬が少ないのでしょ?以前に日本から勉強に来た人に言われたわ」と話していました。真実かどうかは分かりませんが、日本では黒ラブや茶ラブの子はちょっとハイパーすぎる(流行によるブリーディングが関係しているのか??)という話をたまに耳にします。アメリカではカラーによる向き、不向きはないようですね。



P6110067.JPGこのパピーは園内の散歩から帰ったところ。パピー達には一頭ずつメンター(指導)犬がつきます。散歩の際もメンターの先輩犬と一緒に歩いて、その振る舞いから色々と学ぶのだそうです。


P6110069.JPGここは犬舎。先ほどのパピーより大きい子が休んでいました。


P6110080.JPG各犬舎にはこんなものがぶらさがっていました。何だと思いますか?
尋ねたところ、盲導犬はハンドラーをいつも見上げながら仕事をするので、小さいうちから上方に興味を持つように、こういった興味を引きそうなものを吊るしているんだそうです。


トレーニングエリア

P6110075.JPGこの子は1歳くらい。本格的なハンドリングの訓練中です。


P6110074.JPG訓練エリアには様々な専用の道具が置いてありました。天井から下がっている棒のようなものは、ハンドラーの顔や身体が棒にあたらないように犬が注意してあるく練習の時に使うそうです。


P6110076.JPGこの写真は両側が切れていますが、左が上り坂、右が下り坂になっています。高いところにあがる訓練の時に使っているようです。


P6110076.JPGこんな注意書きがついていました(笑)。


P6110077.JPGこれは狭い場所を歩いたり、バックしたりするときの練習道具のようです。


P6110079.JPGジャーマンシェパードもいますね。


お産管理エリア

P6110071.JPGこちらは、お産管理エリアです。ホワイトボードに出産予定、出産後の頭数、などの情報が隙間なく書かれています。


P6110073.JPGこのモニターで出産直後の母犬と子犬達を常時監視しています。母犬によけいなストレスをかけないよう配慮されています。


P6110081.JPG入り口近くに見つけた足跡。この子は今も立派な盲導犬として活躍しているでしょうか?


P6110082.JPG短い滞在時間と英語の拙さで、スタッフから十分にお話を聞くことが出来ませんでしたが、それでもとても有意義な時間を過ごすことができました。

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