Moon.pngヒプノセラピーとは

「ヒプノセラピー(催眠療法)」は、催眠誘導を行うことにより、人を変性意識状態へ導き、その状態でポジティブな暗示を自分に送ったり、イメージを使って体の緊張を解いてストレスを解消したり、トラウマや心の悩み・苦しみを癒すセラピーです。

具体的に何をするのですか?

セラピーで具体的に何をするかというと、催眠に入る前には、催眠状態がどのような状態かをクライエント(相談者)が十分理解できるまでご説明し、恐れや誤解を取り除きます。そして簡単な催眠の入りやすさのテストなどをしてセラピーを開始します。
リクライニングチェアなど、ゆったりとリラックスできる椅子やベッドに身体を横たえて、セラピストの誘導によって緊張から心身を解き放つ状態へ導いていきます。クライエント(セラピーを受ける方)は、その状態でイメージされるもの(映像、過去の記憶)、感情、五感に訴えるものなどを体感し、セラピストとの対話を通じて自分が体感したものへの気づきを深めていきます。
この自分への洞察を深めていく一連のワークが「ヒプノセラピー」です

変性意識状態とは

GG001_L.jpg「変性意識状態」とは、心とからだ全体が心地よくリラックスし、「思考優先の頭(顕在意識)」を休ませて、潜在意識が活性化して創造性と情緒が普段よりも開放され、より豊かになる状態です。

ちょっとむずかしい言葉ですが、変性意識状態は日常だれもが経験しています。
たとえば、休みの日に面白い本を読んでいたら、はっと気づいた時にはもう夕方だった...
そんな経験はありませんか?または、すごくハラハラする映画のストーリーに引き込まれてしまって、映画の終了までがあっという間に感じた経験とか、会社からの帰り道に考えごとをしながら歩いていて、ふと我に返ったら自宅のドアまで来ていた… こんなこと、誰でも一度や二度はありますよね?

ヒプノセラピーの際にもこれと同じようなことが起こります。
催眠状態にあるときは、今の自分(既に成人して社会的に自立している大人の自分)を自覚しつつも、自分の子どものころの記憶に入り込んで、その時に起こった出来事が鮮やかによみがえり、当時の感情を再体験することもあります。また、リラクゼーションのために素晴らしく気持ちのいい場所(高原のお花畑や海風が気持ちよい砂浜など)を想像すると、まるで本当にその場所へきたかのように、その場所の景色や風の感じ、においまでイメージすることもできます。

催眠への入り方が深ければ深いほど、そのイメージや気持ちがよりリアルに感じられますが、この状態は寝ているわけではなく、ちゃんと「今の現実の自分」という意識は持ったままですし、自分がセラピストと話していることも聞こえています。

イメージの力を活用する

GG029_L.jpgこのコップに入ったレモンの写真を見てみてください。
そして、あなたがこのレモンを取り出して食べてみるところを想像してみてください。
きっと、酸っぱい感じがして口の奥の方に唾液がわくのを感じたのではないでしょうか?
このように本当に体験していないことでも人間はイメージの力であたかも体験したかのように感じることができます。つまり思考よりもイメージの力が優位にはたらくのです。

催眠状態では、既に過去のものとなった記憶を呼び出し、その際に感じた感情を再体験して心のしこりとなっていた感情を浄化したり、ネガティブだった感情をポジティブなものに書きかえることもできます。
「頭では分かっているのに、いざとなると○○出来ない」というような事が、イメージの力を活用することによって「自分が望む、ポジティブな方向」へ行動や感情の軌道修正を行うことができます。

これらの癒しのワークは全てセラピストとクライエントお互いの協力のもとに行われます。
どちらかが上でもなく、下でもなく、対等な立場でお互いを尊重しながら行う共同作業によってセラピーを成功に導きます。

催眠は眠らなくていいのです。

EZ083_L.jpg「催眠」という漢字からのイメージで「催眠は眠るもの」と思われている方が多くいらっしゃいます。
テレビ番組などの影響で催眠に対する「怖いイメージ」をお持ちの方もいるかもしれません。

・催眠は眠らされてしまうのではないか?
・他人に絶対話したくないことまで話してしまうのではないか?
・セラピストにあやつられてしまわないか?
・催眠状態から戻ってこられないのではないか?

これらの疑問は、前述した通り催眠というものに対する「誤解」から来ています。
通常、催眠下にあるクライエントは「現在の自分」という意識を保ったまま催眠に入っていますので、話したくないことに対しては自分の意志が優先されますし、催眠によって話すことを強要される、などということはありません。

十分に教育訓練を受けたセラピストが適切な催眠誘導を行っているかぎり、上記のようなことは起こりませんのでご安心ください。

暗示がもたらすパワー

FC001_L.jpg
「ほらまたやった!あなたっていつもこうなんだから!」
「お母さんのいうことを聞いていれば間違いないのよ」
「自分の周りはいつもロクでもない男(女)しかいない」
「○○ちゃんがいつも困らせるから、ママはいつも怒ってばかりのよ」
「どうせやったってムダだもん」

こんな言いまわしを子どもの頃から繰り返し聞いてきた覚えはありませんか?
これらには全て否定の暗示が含まれています。

親の保護がないと生きていけない小さな乳幼児の頃、私たちは周囲(特に両親)の影響を色濃く受けて育ちます。生まれて数年の間は親が子どもにとって生きるための全存在です。私たちは親や周囲の環境が与えるもの全てを、それが良いことであれ、悪いことであれ、受け入れて吸収します。未成熟な親や大人による間違った言動やふるまいでさえも、判断力のない小さな頃はそのまま受け入れてしまうのです。

吸収された暗示(のちに私たちの信念や習慣となるもの)は、潜在意識に記憶されます。その暗示が否定的なものであったなら、意識しないままに自分の行動に悪い影響を及ぼすことがあります。成長して大人になってもそれは起こります。
いい大人が「母親の言いなりになんてなりたくない」と頭ではそう思っているのに、潜在意識に刷り込まれた自分の中の「お母さんのいうことを聞いていれば間違いない」いう心の声(潜在意識に刷り込まれた信念)」がその人を支配していることも多くあります。こういう場合、もともと否定的な暗示を受け入れている状態ですので、母親の言葉に反して自分の意志を貫いたとしても結果は失敗しやすくなります。
先ほども紹介した通り、思考よりもイメージの力が優位にはたらくわけですから、潜在意識に刷り込まれた「心の声」は意識に行動に影響を与えていることになります。

逆に考えれば、肯定的で前向きな暗示を潜在意識が受け入れれば、それは無意識に行動にもよい影響を与えることにつながるのです。

Moon.pngHeart Retreatのヒプノセラピー

GP052_L.jpg

  • 「Heart Retreat」では主に以下のヒプノセラピーを行っています。
  •  ・年齢退行療法
  •  ・前世療法(前世イメージ療法)
  •  ・大切な人(存在)を亡くされた方へのグリーフケア(悲しみのサポート)
  •  ・ペットロスのグリーフケア(悲しみのサポート)
  •  ・自分を大切にできない、自分を好きになれない、自分を変えたい方のための自己洞察療法
  •  ・嗜癖改善のためのイメージ療法
  •  ・ストレス軽減のためのイメージ療法
  •  ・スポーツ・芸術・仕事・自己実現のための能力開発イメージ療法