セラピストよりごあいさつ
はじめまして。砥上です。当サイトへおいでいただき、ありがとうございます。
私が心についての勉強をさせていただくようになったきっかけをお話しさせてください。
私は小さい頃から動物と触れ合ったり、絵を描くことが大好きでした。理由なんかなくて「ただ好き」でした。
でも、成長につれていつのまにか私の「好き」は他人の視線を気にする「好き」に変わっていました。自分の選ぶことが「好きだから」ではなくて、「周りに評価してもらえるから」という理由がつくようになったのです。大人になる頃には自分の気持ちよりも「他人を喜ばせることを選ぶ」人間になっていました。
それでも20代、30代は、仕事も人間関係も順調でした。離婚も経験しましたが、逆に自分を奮い立たせて毎日を過ごしていました。そして、30代の半ばに私にとっての大きな試練が訪れました。ある対人トラブルをきっかけに、心も身体もボロボロになってしまったのです。
自分が感じていることや欲していることを抑えて、他人の要求を優先し続けた結果、とうとう心と身体が悲鳴をあげたのでした。
当時の状態は、一言で言うと「今まで自分の築き上げたものがすべて崩れ落ちた感じ」でした。することなすこと全部間違っているような気がして、自分自身にまったく自信が持てなくなりました。周りの人に対しても不安や恐れを抱くようになっていたと思います。辛抱強く支え続けてくれた友達もあまりの私の変わり様に、疲れ果ててやがて距離を置くようにもなりました。
私はとても孤独でした。
あまりに苦しくて、つらくて、「今、この瞬間から逃れたい」そればかり考えていました。
こんな自分がひどく惨めで、かわいそうで、何をやっても現状が少しも変わらなくて、ただただ「自分を可哀想がってくれる人」を求めていました。
出口が見えないただ苦しいだけの毎日を2年近く続けていたある日、私の元に1匹の子犬がやってきました。
耳が大きくてちょっと怪獣みたいな子です。食いしん坊で、元気一杯の小さなその子犬は、私が忘れていた「自分の限界を超えて無理をしない」「自分の心の感じるままに行動する」「毎日を好奇心いっぱいにキラキラ輝いて生きる」ことに気づかせてくれました。そして「信頼できる誰かと寄り添うことの温かさ・安心感」を与えてくれました。この子犬は私のことを可哀想がったりしてくれませんでしたし、アドバイスをくれた訳でもありません。
ただ、何も言わずに側にいて暖かい舌でそっと舐めてくれた、それだけです。
万策をほどこしても変化できなかった私の心が「1頭の犬がただ側にいる」だけで、あっという間に元気になっていったのです。
時を同じくして私は友人の紹介で、あるヒプノセラピストの方にカウンセリングを受けました。このとき私は「誰かに話を聞いてもらうだけで、こんなにも心が軽くなって、混乱していた気持ちが自分の中で整理されてくる」ということにとってもびっくりしました。このターニングポイントをきっかけに、私は心理学やカウンセリング、ヒプノセラピー、動物を介在させたセラピーなどを夢中で学ぶようになりました。
私はこのサイトをご覧いただいている方すべてに、動物介在やカウンセリング、ヒプノセラピーがフィットするとは思っていません。また、無理におすすめもいたしません。ただ、これらのセラピーがご自分に合うものであったとき、自分が予期しないほどの大きなサポートとなることは確かだと感じています。
今、苦しい時間を過ごされている方や、何をやっても前へ進めないと感じている方へお伝えしたいのは、希望を捨てないで欲しいということです。あきらめければ絶対に前へ進めます。
あなたが勇気をだして一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ、嬉しく思います。